連休半ば。あまり予定を入れず、勉強する予定だったのに寝てばかりいる。
5月に入って映画を2本観たよ。『シャッターアイランド』と『プレシャス』。どちらも、私が日頃ぐずぐず考えてしまう問題を扱っていて、映画を観たあとも現実離れした気持ちで過ごした。
シャッターアイランド』は精神を病んだ犯罪者を収容する島で起きた物語で、物語が二転三転するのだけれど、どの立場から見ても、狂っているってどういうことなのかわたしにはやっぱり飲み込めなかったし、洗脳的なものはどこからどこまでが自分の思考かを簡単に見失えるからこわいと思った。なかでも一番思ったのは、(大袈裟に言えば、)"多数派ではない"ことが、世の中では"狂っている"に直結されるということ。人間はみんな安心したいのかもしれない。同じ考えや行動をする人たちの中にいて、予測不可能なもの他とは違ったものを、ただ排除したいだけなのかもしれない。
『プレシャス』は救いようもない不幸な境遇の女の子の物語。新しい不幸が起きるたびにもうやめてほしいと観ていてうんざりしたけれど、主人公がちゃんと前を向いていることだけは救いだった。そして、一番の悪者だと思っていた(短絡的な私)お母さんが実は一番不幸なのかもしれないと気づいてから、今までのシーンが胸に蘇ってすごく悲しくなった。お母さんを救えるのは一体誰なんだろうと思った。それでも、人を救うのはやっぱり人しかいないのだろう。教師役のポーラ・パットンが聡明で優しくて素敵だったし、EOTOの同級生の女の子たちが魅力的なのもよかった。