今日は『サガン』と『愛を読む人』。恋愛映画漬け。ふたつともわりと憔悴させられた。
サガン』はね、破滅的で依存的な愛の話。映画の最後はほんとうにたまらないきもちになった。依存することは、結局は自分も相手も憔悴するだけでなにもいいことないとわたしは思っているので、観ていてとてもしんどかった。でも、依存的な彼女を批判できないのは、彼女のおかれている状況がそうさせたのかもしれないとも思うから。有名人として生きる人生のリアルをわたしはうまく想像できない。(あとどうでもいいことだけど、サガン役の女優さんがいしだ壱成に見えて仕方なかった。)
『愛を読む人』はストーリーをしらないまま観たので、途中で真実がわかったときに、がーん!となった。うまくいえないけれど、愛と、もどかしさと、切なさと、愛と、小さなすれ違いと、愛と、後悔と、愛、っていうような映画だった。ストーリーが最後の最後の最後まで描かれていたところはすごくいいなと思ったのだけど(最近の映画はわりと最後は観客の想像に依存するようなのが多いような気がするから)、しんどい気持ちになったことも否めない。若いときも終盤のあのシーンも、読んでいる彼とそれを聴く彼女の姿は、とてもよかった。愛する人に本を読んでもらうというのは、その行為自体、すごく特別で、すてきに思えた。