月曜日
スペイン語がわからなくてまた落ち込む。帰宅後、彼から借りてた『ゴールドラッシュ』を読み耽り、あっちの世界へトリップ。(つまりは現実逃避。)夕方、変な危機感に捕らわれ、図書館で勉強した。授業中わからなかった文法の問題がなんとなくわかった気になりテンションが少し回復。深夜、急に、前から気になってた栗の渋皮煮を作ろう(一度も作ったことない)と思い立つ。むちゃくちゃ時間がかかって、手がぼろぼろになりながらも、途中で止めることもできず、完成したのは朝5時。ばかすぎる。
火曜日
3時間睡眠で起床。朝9時、いつものcafeで恋人と一緒にコーヒーを飲む。動詞の活用を言い合ったりした。それから学校まで送ってもらって別れた。朝から手を繋いですごくしあわせだった。授業中は頭がぼやぼや。(昨日わかった気になった問題もまた霧がかってしまった。)そんなだから学校後また会いたくなり彼に電話した。「会いたいの。」というと、「ぼくもそう思ってた。」というので、夜会うことになる。はじめてのbarで少しビールを飲んで、彼の家で一緒に眠った。夜中にどちらからともなく起きて、セックス。だいぶ頭がおかしくなってる、彼もわたしも。
水曜日
学校帰りにDSを取りに行こうと思い立ち、彼の家へ。うざいくらい会ってるなあと思いながらも、とめられない、会いたいという、衝動。すぐに帰るつもりだったのに、また昼間からセックスしてしまう。ほんきで頭おかしくなったかもしれん。
木曜日
「先輩(バックパッカー男子)が明日急に来ることになったので(しばらく彼の家に滞在するらしい)会えないかも。」と恋人から電話。週末出かける約束してたので、会えないかもという言葉に酷く落ち込む。最近会いすぎてただけで、週に1・2回会えればなにも問題ないのに、甘い日々に溺れてたから、こんなふうにどうしようもない気持ちになるのだ。たぶんきっと。ハイウェイを何度も聴いてぼんやり過ごした。『ジョゼと虎と魚たち』あまり好きな映画じゃないのにハイウェイを聴くたび思い出す。そしてセンチメンタルになる。何度この行為を繰り返したかわからない。わたしは自分をジョゼに重ね合わせたいのかもしれない。アンニュイな黄昏。
いつかあなたはあの男を愛さなくなるだろう。
と、ベルナールは静かに言った。
そして、いつか僕もまた、あなたを愛さなくなるだろう。
われわれは、またもや孤独になる。
それでも同じことなのだ。
そこに、また流れ去った一年の月日があるだけなのだ。
ええ、わかってるわ。
と、ジョゼが言った。