夕凪の国 桜の街』と『キャンディーの色は赤。』が届いた。(我慢できずに送ってもらったのです。)
夕凪の国〜は、戦争後の話なので残酷なシーンはないけれど、戦争というものの残酷さを改めて痛感した。戦争を体験していないわたしがどんなに想像しようとも、届かない恐怖や残酷さ。こういうことを体験して生きている祖父母世代の人たちを思うと胸が痛む。ほんとうに。戦争があったということを、忘れてはいけないと改めて思った。すごく安直だけれど、これからは8月6日と9日には黙祷しようと思う。
「誰もあの事を言わない いまだにわけがわからないのだ わかっているのは「死ねばいい」と誰かに思われたということ思われたのに生き延びているということ そしていちばん怖いのは あれ以来 本当にそう思われても仕方のない人間に自分がなってしまったことに 自分で時々気づいてしまうことだ」
ナナナンさんのは描き方がかわったなというのが、第一印象。線が太いのでよくよく見ないとなにが描かれているのかわからないシーンもあった。それでも彼女の作品はやっぱり好きだ。日常のような非日常のような甘いような切ないような苦いような、自分でもうまく捕らえられないような感情が描写されている。