会社を定時に出て、『ロシュフォールの恋人たち』を観に行った。ミュージカル映画であるとかカトリーヌ・ドヌーヴが主演だとかしかしらずに観に行ったのだけれど、すごくすきな映画だった。映画のはじめからミュージカルでどきどきした。ミニスカートの女の子たちが足を上げたり飛んだりしてほんとかわいいの。台詞から突然歌がはじまりダンスがはじまる感じに何度も胸が高鳴った。ミュージカルがすきという自覚は全くなかったのに。街を歩く人たちが踊る様もすきだったし、主演のふたりの踊る様はiPodに入れようと思ったくらい気に入ったよ。ああほんとかわいい食べちゃいたいくらいに。楽器を演奏する姿も、大きな帽子も、クラシカルなワンピースも、内巻きの髪型も全部まねしたい。(とりあえず内巻きヘアーをまねしようと帰り道に思った。)

そう、楽器といえばトランペットを演奏する姿やリコーダーをぴろぴろ吹いてる姿にめろめろんなった。あと、フランス語をこんなにすてきと思ったのもはじめての気がする。ぼそぼそっと零れる言葉がかわいくってセクシーだった。なんだかかわいいと思うものがいろいろありすぎて、書きたかったことを忘れている気もしなくはないけれど、とりあえずなにがいいって、かわいいところはもちろん、ストーリーがわかりやすくって点と線がばしっとハッピーエンドに繋がって見えるところ。100パーセントハッピーではなくて、少しウィットも効いてるのだけど、わたしには物語全体がピンク色に見えた。DVDを買って、落ち込んだり元気のないときに観たいな。魔女の宅急便のように手元に置いておきたい。まだむねがどきどきしてるよ。