土曜日、クラブのようなところで3時間。はじめからずっと、帰りたいなーと思っていたけれど、もうすぐ帰国するわたしのために連れてきてくれたと思うと、帰りたいと言い出せず、踊る人たちを眺めながらお酒ばかり飲んでいた。ブラジル人男子が上半身裸で汗を光らせながら踊っていてセクシーだった。肌を露出した女の子たちもみんなセクシー。ほんとうに羨ましい身体をしている。スペイン人は背が低いし足も長くはないけれど、それでも胸に張りがあってお尻がぷりんぷりんなのはとても羨ましい。女のわたしが見てもセクシーだと思うんだから、男子が欲情しないわけがない。そんなことをぼんやり考えていたら、音と光と煙草の副流煙にやられて、倒れた。自分でもびっくりしたけれど、周りはもっとびっくりしていただろうと思う。倒れた瞬間の意識はないけれど、男の人に奥の部屋に運ばれているところから意識がはっきりしている。タクシーで帰宅。コンタクトを片方紛失していた。
日曜日は一日家で過ごした。なんだかずっと現実味がない。あの光の中で、もうどうにでもなればいいと思った記憶だけがやけに生々しい。恋人宛に決定的なメールを送ったけれどその返事はなくて、それはもうそういうことなのかなと、妄想的解釈をした。でもなんであんなメール送ってしまったんだろうわたし。自分でもなにがなんだかわからない。このまま気が狂ってしまえばいいのに。