朝、恋人の家に行く。メールの返事もないし、家に着く直前の電話にもでないし、寝てるんだろうなーどうやって入ろうかなと思ってたら、家の前で偶然、恋人の家の住人に会う。(5人でシェアしてるのです。)で、入れた。ラッキー。
彼の部屋に入るとすごいびっくりしてて、はじめに発した言葉が「部屋片付けてないよー。」でかわいかった。そんなのどうでもいいのに。「こっちにきて。」と言って布団をめくるので、彼の隣に滑り込む。「おはよう。」と言ったら、「すごいすき。」と言って抱きついてきた。むねきゅん。それからもずっといちゃいちゃしてて、学校へ行く気力を失いそうになったけど、がんばって布団を抜け出した。寝起きに会うと、すきって気持ちが増すみたいなので(彼談)、またこようと密かに思った。
「夜会いたい。」と言われたので、今夜も彼に会うよ。しあわせ。うまくいきすぎてこわいくらいしあわせ!


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いろいろわけがあり、16時〜21時まで会った。
また他の男子の介入により、わたしと彼との時間が割かれるということが悲しくて(ほんとうは嫉妬心かもしれない。男子相手なのに…。)、夕方、彼のベッドに横たわっているときに涙が勝手に出てきた。男子の友だちを優先するのなんて、ぜんぜん間違ってないことなのに、寧ろ彼女のことしか考えないような男子なんて好きではないはずなのに、なんでこんなふうになってしまうのか自分でもわからない。こんなことで涙が出る自分に呆れて、落ち込んで、さらに止め処なく涙が流れた。はじめは彼に対して背を向けていたのでばれずにすんだけれど、途中で彼が急に顔を覗き込んできたのでばれてしまう。
わたしは男子の前で泣くことにすごく抵抗があって、それはたぶん、涙を見せることで冷静に話ができなくなるのが嫌だからというのが一番の理由。どんな男子であれ、女子の涙の前では気持ちが揺れるだろうと思う。たとえば、思ってもないような甘い言葉を吐けてしまうかもしれない。そういうのがわたしにはいちばんこわい。もちろん強い信頼関係のあるふたりなら、涙があろうがなかろうが、言葉も関係も変わらないのかもしれない。でも、わたしはいつだって、自分の価値を信じれないし、涙を流すことで、彼の本心を聞けなくなるのがこわい。
「どうしたの?」
と問う彼に、
「自分でもなんで泣いてるのかわからない。」
と嘘を吐いた。
彼がいつも男ともだちを優先するような気がするだとか、わたしのことをほんとはそんなに好きじゃないんじゃないかとか、そんなふうに思っているなんて言えなかった。
「しょうもない男でごめん。」
と彼は言った。
「君のせいじゃないよ。」
と言った言葉を彼が信じたかはわからない。
それでもまだ涙が止まらないわたしの目元を、何度も指で拭ってくれたり、髪を撫でてくれたりして、だいぶ気持ちが落ち着く。涙が枯れた後、「だいすきだよ。」と言って抱きしめてくれた。すごい年下なのに女子の扱いがうまいなあとぼんやり思った。
少し眠って起きて、いちゃいちゃして、夜の街に出掛けた。
barを2軒はしごして、ビールを5杯飲んだ。バス停まで送ってくれて、バスを待っている間にたくさんキスをしてくれた。唇や頬や首筋に。(スペインは街角でディープもできてしまう国なので、帰国したらこうやってキスできないのかなとふと思った。)キスしたり、身体が触れ合っているときは、単純に安心できる。少なくともわたしにとっては、言葉を尽くされるよりもずっとわかりやすい。
帰宅してから、自分の我侭でむちゃくちゃな感情を思い返し、また少し泣いた。恋愛以前に、わたしには自分の価値を認める力が足りない。未だに、死ねばいいとか、消えてしまえばいいとか、思う日がある。それは少なからず、彼との関係にも影響しているのだろうと思う。どうして彼がわたしを好きだといってくれるのかわからなかったり、彼の言葉を信じることができなかったりするのです。