今日は『ミルク』。泣く映画だと思っていなかったのに、涙がぶわっと溢れてきてびっくりした。でも、とてもすがすがしい涙だった。悲しいとか苦しいとかうれしいとかそんな単純なものではなく、なにかを洗い流すような涙の気がした。ガス・ヴァン・サントの映像はやっぱりすきだったし、なにより、ショーン・ペンの演技がすばらしかった。演説のシーンも、男に甘える表情も、小さな仕草も。
最後に、ある人と電話するシーンが印象的だった。特定の誰かに電話したいという気持ち。声を聞くだけで救われる気持ち、その人じゃなきゃだめな感じ。そういうのが痛いくらいに伝わった。

『エレファント』のこのシーン、今でもとてもすき。