あけましておめでとう。と最初に届いたメールは恋人からだった。彼が近くにいなくなって、泣いてばかりいるかもしれないと思ったけれど、あの別れのときから涙は出ていない。センチメンタルな気持ちに襲われて、涙が零れそうになったりもするけれど、ぐっとこらえればちゃんと止めることができる。寂しくなったらメールを書けばよいし、手紙だって電話だってある。触れられない寂しさは、言葉にかえればいい。
『…○○がいないのは寂しいです。荷物チェックのあたりからすごく愛おしく思えたし、寂しかった。メールいっぱい頂戴。僕も送るよ。たくさんね。』